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白斑相談室長の挨拶

現状医療機関での治療

いま治療法とされているものはすべて対症療法であり、難治性である。長い薬物治療試用期間を要し、また効いていた治療が効かなくなったりと、完治した症例もないわけではないが、再発も多分にある。 同じ病気の同じ患者であるケースですら、発症部位や経過によって症状が異なる。「わがままな病気」とも謂われる所以である。

ステロイド外用・内服薬
ロコイド、キンダベート、アルメタ、フルコート、プロパデルム、リンデロンV、リドメックス、ネリゾナ、テクスメテン、リンデロンDP、マイザー、フルメタ、トプシム、デルモベートなど多数 皮膚炎をはじめ皮膚疾患全般使われています。自己免疫によるリンパ球からの損傷を抑えようとする。ステロイド外用薬は、非常に強力なものから弱いものまで5段階に分類される。これらを、医師が適切に使い分けないといけない。もともとステロイドは人体の副腎から分泌され、炎症を抑えます。外用薬あるいは、内服薬を使用すると、副腎からのステロイド分泌機能は破綻。依存症、耐性確立、離脱症状が起こる。

外用薬による局所的副作用に、皮膚萎縮・皮膚線条・ステロイド紫斑・毛細血管拡張・しゅさ様皮膚炎(お酒に酔った時の様に皮膚が赤くなり、痒みは殆どないがピリピリした熱感がある。)多毛・毛包炎がある。
免疫抑制薬
プロトピック軟膏 本来はアトピー性皮膚炎に使われる軟膏。皮膚の免疫系の働きを低下させメラニン細胞を攻撃・破壊するのを防ぐ目的でタクロリムスを成分とする軟膏が使われる。これは、免疫抑制作用があるので感染症に罹りやすい欠点があり、光線療法との併用は出来ません。 副作用として特に、リンパ腫や皮膚がんの発現も否定できなく、また皮膚刺激感・灼熱感・ほてり感・ヒリヒリ感・しみる・痒み・・・・等々あります。
ビタミンD
ボンアルファ、ドボネックス、オキサロールなど ビタミンD3軟膏は単独で使っても余り効果がなく、光線療法と併用して使われて来ましたが、近年は科学的に処理された活性型ビタミンD3軟膏だけでも一定の効果がある為単独で使う事もある。皮膚の細胞増殖亢進、皮膚免疫細胞の正常化作用がある。しかし、この薬はビタミンD剤なので、大量を長く用いると、ビタミンD中毒になり、高カルシウム血症を発症。血液中のカルシウム濃度が上昇し、血管壁、心筋、肺、胃などに多量のカルシウムが沈着します。腎臓が傷害された場合は、尿毒症を起こして死亡するケースがある。
塩化カルプロニウム (血行促進)
フロジン、アロビックス、カルプラニン 皮膚の血行を良くする働きで、主に脱毛症に使われています。
局所の血管拡張をさせ血流を良くし、毛根などにあるメラニン細胞に栄養を行き届かせメラニン細胞を働かせる目的。 しかし、メラニン細胞が休止している状態に栄養を送り込んでもメラニン細胞は活性化し難い。
副作用は少ないが、発汗・刺激痛・熱感・痒みなどの過敏症があり、特に入浴後に使用すると皮膚への刺激が強くなる為、副作用が出やすい。
PUVA療法
PUVA療法とはソラレンというお薬を、内服、塗布あるいは湯に溶かせて入浴の後、波長の長い紫外線(長波長紫外線、UVA)を照射して皮膚に反応をおこさせ、各種の皮膚疾患を治療する方法です。治療は週に1~2回の割で定期的にくり返す必要があります。

皮膚への副作用は、皮膚の炎症、薬の量が多過ぎたり、紫外線が多過ぎたりすると皮膚に発赤や軽い痛み、痒みが生じる。強い場合にはヤケド様となり、水ぶくれを作ることもある。長期間治療後の皮膚の老化(シワ、シミ)そして確率は低いが、皮膚ガンの可能性。ソラレンの内服でPUVA療法を行う場合、眼にも同じ反応が起こり、角膜のタダレや白内障の原因となる。内臓への副作用(内服の場合のみ)ソラレンを内服すると吐き気や胃・肝臓に負担となる。
又紫外線照射後周囲の正常の色素の部分が色素増強してコントラストが激しく、かえって醜くなる。
UVB療法
UVB療法の中で最近、注目されている紫外線療法としてナローバンドUVB療法があります。 この治療は中波長紫外線(UVB波)の範囲内にある波長(311nm)をピークとする狭い波長域を照射する紫外線蛍光灯を用いるものです。 PUVA療法ではソラレンの内服や外用薬の併用が必要で、薬剤アレルギーや肝障害の患者さんには行えませんでしたが、ナローバンドUVBは単独で治療が行える。

副作用はPUVA療法と同じく皮膚の炎症・発赤・軽い痛み・痒みや火傷様となり水ぶくれも起こす。 治療には、数ヶ月から数年と長い治療期間が必要で、いくら発がん性の危険性が小さい波長であっても、長時間・大量の紫外線を浴びればリスクは伴います。
エキシマレーザー/ライト照射療法
ナローバンドUVB(311nm)に比べて輝度(光の強度)が高く308nmの短波長の紫外線をピンポイントで照射できるが、広い範囲の照射は難しい。

短期的な副作用は通常照射部の紅斑を見るのみですが、まれに水泡形成を生じる事もある。 長期的な副作用は現時点では不明。
皮膚移植療法
皮膚移植療法 サクションブリスター法(吸引水疱法)
メラニンをつくる細胞の表面に近い部分だけを取って正常な皮膚を移植する治療法。 お尻などの目立たない部位の健康な皮膚を、痕が残らないように吸盤で吸い上げ人工的に水泡をつくり表皮を切り取り、その皮の部分を白斑の病変部に貼り付ける。 確実にメラニン組織が再生するとは言えず、移植後患部の突っ張りで痛みも伴う。

ミニグラフト法
1.0㎜大パンチで正常な皮膚から採皮し、同じ大きさで白斑病変部にパンチで穴を開け採皮したものをのせます。 粘着剤(テープ)で固定し、2週間後にはがす。 移植した部分と周りとの色調がはっきりしすぎて目立つ場合がある。 採皮部の傷跡は、ほとんど残らない。 ミニグラフト法も確実にメラニン細胞が再生するとは言えない。
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